2016年11月29日火曜日

写真のまち八戸「まちなかで昔の八戸を探そう」カメラワークショップ開催!

最近はとても寒いですね!
そんな寒さのせまる1127日(日)に、
写真のまち八戸を盛り上げるためのワークショップ、
「まちなかで昔の八戸を探そう!」を開催しました。
講師は、写真家で、東京藝術大学教授の佐藤時啓先生です。

▼まずは佐藤先生からのレクチャーを受けます

印象的な日蝕の写真や、長時間露光を利用した佐藤先生の写真を見ながら、
写真が写しだすイメージのこと、また、
写真には時代の記録といった側面があることをお話していただきました。

今回は、その時代の記録という点に焦点を当て、
昭和の八戸市中心街の写真を見ながら、
まち歩きと撮影をします。

▼昔の八戸を探しに、街中へレッツゴー!

昔の写真と見比べつつ、同じ場所で撮影をします。
すると、時の流れによる変化が浮き彫りになります。
たとえば、店舗がガラリと変わった長横町の様子。
しかし、その中でも、そのまま残っているものがちらほら発見できました。
ビルや店舗、景色、地面のタイル、生垣のチェーン。
昔の写真と見比べて、
「あ!ここ、今も同じだ!」と発見すると、
なんだか嬉しくなります。
参加者も大盛り上がり。

▼写真に写っているものと同じ建物を発見!

また、そのまま残っていなくても、痕跡が残っている場所もありました。
長根運動公園の体育館裏手の高台に、かつてあった「八戸遊園地」。
現在、遊園地の遊具は全くありませんが、なんと!
コーヒーカップやブランコを偲ばせる丸い跡が残っているのです!

参加者たちの記憶や思い出も、重要な鍵となりました。
古い市庁前の写真に写りこんだ八戸小学校の建物。
かつて通っていた参加者は、当時の記憶が甦り、話に花が咲きます。
街歩きをしていると、
「ああ、そういえば!そこにあの店があった!」と
思い出すことがしばしばありました。

街歩き後には、撮影した写真と、昔の写真を見比べながら、
気付いたことを指摘しあいました。

普段何気なく通り過ぎている街や景色ですが、
そこには地層のように積み重なった時間の流れや、
様々な出来事、多くの人々の思い出が染みこんでいました。
今回のワークショップでは、写真・カメラというツールを通して、
そのことに気付かされました。


(スタッフS)